プロジェクトが進むほど、選択肢は減っていく

後から気付く問題を減らすために、できるだけ早い段階で課題を整理します。

設備は完成した瞬間がゴールではありません。

プロジェクトの初期段階では、設備選定、停電対策、増設計画、保守性など、多くの選択肢があります。

しかし、工事が進み、設備が据え付けられ、工場が稼働し始めると、こうした選択肢の多くは失われていきます。

後から変更できることもあります。

しかしその場合、多くは大きな費用や時間、場合によっては工場稼働停止を伴います。

だからこそ、重要な判断ほど早い段階で十分に検討することが大切です。

私は電気設備の視点から、将来起こり得る課題を整理し、プロジェクトが長期的に機能し続けるための検討を支援しています。

異常時から逆算して設備を見る

内的または外的な要因で停電したらどうなるのか。

ポンプやモーター、機械設備そのものが故障したらどうなるのか。

設備を増設したくなったらどうなるのか。

設備導入のために用意したスペースが不十分なため、その設備の能力を発揮できないことが起きたらどうなるのか。

一時的な予算対策のために、設備の省略や、材料の質を落とした結果どのようなことが起こり得るのか。

設備が正常に動いている時だけでなく、異常時や将来の運用まで含めて考えること。

このように私は異常時から逆算して設備を見ています。

だから、できるだけ早い段階で考える

プロジェクトは、後工程になるほど自由度が低下します。

設計段階であれば最初の方で説明した通り、複数の選択肢が存在します。

しかし工事が始まり、設備が据え付けられ、試運転が始まる頃には、選択肢の多くが失われていき、

改善するために大きな費用と時間が必要となり、既存の設備を運転し続けながら、そういった必要な改善工事をする

必要が出てきます。高圧受電設備に関係する工事は一時的な稼働停止のリスクがあり、余計な心配事が増えるのが事実です。

こうした内容は、設計段階であれば比較的容易に検討できます。

私の経験から提供できること

◾️  設備導入時に発生する見落としや認識差の整理

◾️  海外メーカーと日本の施工現場の橋渡し

◾️  試運転時に発生する課題の整理

◾️  将来の運用や設備更新も見据えた検討支援

このことを踏まえて、どのようにあなたのプロジェクトに関わることができるか

01. 設計段階

将来の増設や設備更新も見据えながら、後から変更が難しくなる課題を早い段階で整理します。

設計図の上では成立していても、施工や運用の段階で課題となることがあります。 私は現場の視点から、

そのような見落としにつながる課題を整理します。

設計段階でのご相談例

  • 電気設備の観点からの設計レビュー
  • 将来の増設や設備更新を考慮した検討
  • バックアップ設備や停電対策の検討
CASE

稼働後になって初めて、設備能力と運用条件の間に課題が見つかることがあります。

設備単体だけでなく、実際の運用を見据えた検討が重要です。

CASE

定期的な点検や保守作業が必要になることを前提に設備を考える必要があります。

稼働後に初めて見えてくる運用上の課題もあります。


検討を設計に反映できなかったことの結果が、稼働後に初めてわかることがあります。

02. 施工準備段階

メーカーと施工会社の認識差を整理します。

海外メーカー主導の日本への設備導入では、メーカーが当然としていることと、

日本の施工会社が当然としていることが異なる場合があります。

私は、その認識差を整理し、それぞれの専門家が同じ方向を向いて進めるための橋渡しを行います。

施工準備段階でのご相談例

  • 海外メーカーと施工会社の技術的な認識整理
  • ケーブルや制御信号など仕様確認
  • 材料選定時の技術確認
CASE ③

海外仕様の設備を日本国内で施工する際、図面通りに進めようとしても、そのまま適用できないことがあります。

実際に、海外仕様のケーブルを日本仕様へ置き換えた結果、想定よりも太いケーブルが必要となり、機器への接続方法を見直す必要が生じたことがありました。

設備そのものに問題がなくても、仕様の違いによって施工段階で初めて見えてくる課題があります。

CASE ④

メーカー図面だけでは、施工に必要な情報が十分に読み取れないことがあります。

実際に、図面上では問題ないように見えても、現場で確認すると必要な配線条件が異なり、追加施工が必要となったことがありました。

こうした認識差は、施工前にメーカーや機器の施工説明書など十分な確認を行うことで減らすことができます。

03. 受入確認・施工段階

設備が現場に届いた時点でしか確認できないことがあります。

図面だけでは分からない問題や、設備搬入後に確認すべきポイントを整理します。

現場で発生する技術的な疑問や判断をサポートします。

受入確認・施工段階でのご相談例

  • 搬入設備の確認
  • 施工上の懸念事項の整理
  • メーカー要求事項の確認
CASE ⑤

海外から輸送された設備は、長時間の振動や輸送環境の影響を受けています。

実際に、設備内部のネジやボルトの緩みが確認されたことがありました。

意外と蔑ろにされやすい部分ですが、海外案件では欠かすことのできない作業の一つです。

CASE ⑥

図面や説明書だけでは分からないこともあり、設備が現場に届いて初めて確認できる課題があります。

荷受け後に現物を確認することで、接続方法や施工条件が明確になることがあります。荷受け後の現物確認は重要な工程の一つです。

CASE ⑦

図面や仕様書には記載されていなくても、メーカーごとに独自の考え方や施工上の前提条件が存在することがあります。

実際に、日本では一般的と考えられる対応が、メーカーの考え方とは異なり、後から施工方法の見直しが必要になったことがありました。

こうした認識差は、事前の確認や対話によって減らすことができます。

04. 試運転段階

メーカーが行う試運転に同行し、不具合特定時には海外メーカーの方々と一丸となって原因究明と改善を支援します。

試運転段階でのご相談例

  • メーカーの試運転支援に関すること
  • メーカーと施工会社の連携支援
  • 技術的な原因整理
CASE ⑧

図面通りに施工されていても、試運転の段階で設備が想定通りに動作しないことがあります。

実際に、複数メーカーの機器で構成されたシステムにおいて、それぞれが当然と考えている前提条件の違いから、

設備が正常に機能しなかったことがありました。

私は試運転を主導する立場ではありませんが、メーカーが原因特定を進める過程でできる限りの支援をしました。

その過程で、複数メーカーに分散していた情報や認識を整理し、システム全体を理解するための資料を作成しました。

こんな未来を目指す方へ

工場オーナーの方へ

設備が動けば終わりではありません。

停電、故障、増設、更新、部品供給停止。

将来起こり得る課題を見据えながら、長く運用できる工場を目指したい方へ。

海外メーカーの方へ

日本で設備を導入する際には、図面や仕様書だけでは見えない課題が数多く存在します。

施工、試運転、将来の運用まで見据えながら、日本国内での立ち上げをより確実なものにしたい方へ。

施工会社の方へ

施工開始後の手戻りや認識違いを減らし、現場が本来の仕事に集中できる環境を作りたい方へ。

商工会議所・自治体・領事館の方へ

海外企業の日本進出を、設備面から支援したい方へ。

なぜこのサービスが重要だと考えているのか

現場で問題が発生すると、多くの人はその解決に追われます。

それは当然のことです。

設備を止めるわけにはいきません。

工場を止めるわけにもいきません。

しかし私は、現場で起きたさまざまな出来事を経験する中で、一つのことを強く感じるようになりました。

多くの問題は、故障した瞬間に始まるのではなく、そのずっと前から始まっているということです。

私は設計者でもなければ、設備メーカーでもありません。

また、プロジェクト全体を統括する立場でもありません。

村上 守

代表取締役 | むらかみ電工株式会社 

 

電気設備の設計・施工・試運転・運用の境界で起こる課題を整理し、

海外メーカーと日本の現場をつなぐ支援を行っています。

電気工事士として住宅や工場の電気工事に従事した後、

海外設備導入プロジェクトに参加。

現場での電工作業だけでなく、海外メーカーと日本の施工会社の間で

発生する認識差の調整、施工管理、試運転支援、設備メンテナンスにも

関わってきました。

その経験を通じて感じたのは、多くの問題は故障が発生した瞬間ではなく、

そのずっと前の判断や認識差から始まっているということです。

私は設計者ではありません。しかし、現場で起こる課題を整理し、関係者の

認識をつなぐことで、将来の手戻りやトラブルを減らすお手伝いができます。

しかし、設計・施工・試運転・運用の境界で起こる課題を、現場の視点から整理することはできます。

そして、その整理が関係者同士の認識差を減らし、将来の手戻りやトラブルを減らすことにつながると考えています。

設計段階で十分に検討されなかったこと。

施工前に確認されなかったこと。

誰かが「たぶん大丈夫だろう」と判断したこと。

そうした小さな判断が積み重なり、試運転や稼働後になって大きな問題として現れる場面を数多く見てきました。

私は未来を予測することはできません。

また、設計段階から関わったとしても、すべての問題を事前に見つけられるとは考えていません。

しかし、プロジェクトの初期段階ほど選択肢は多く、後からでは対応が難しくなる課題を減らすことはできます。

だからこそ私は、できるだけ早い段階から関わりたいと考えています。

設備が正常に動いている時だけでなく、異常時や将来の運用まで含めて考えること。

それが私自身の経験からたどり着いた考え方であり、このサービスの出発点です。

CONTACT

海外設備導入において、問題が発生してから初めて見える課題も少なくありません。

これは別の視点から見れば、プロジェクトの初期段階ほど、選択肢は多く残されているということです。

まずは現在の状況をお聞かせください。私がお力になれるかどうかも含めて、一緒に整理していきます。