仕事ができる人の特徴の一つとして、ご自身の環境が整っているという話はよく耳にします。ここでは私の経験を元に私なりの整理整頓に関する意見をお話ししたいと思います。

片付けたって明日また使うし、片付けるのなんて面倒くさい、もう使わないからその場に放置など片付けに関して様々なご意見をお持ちの方がいらっしゃいます。そのようなことを仰っている方の身の回りは本当に物であふれかえっています。足の踏み場がないくらい散らかっています。どこに何があるのかわからないくらい混沌としています。

これを正論としている方は、本人が認識して改善すべきだと気づかない限り周りが何と言おうが改善しないのも事実です。片付け、整理整頓に関して不快や憎悪などの感情を抱いている方もいらっしゃいますし、片付けは私の仕事ではないと断言された方もいらっしゃいました。片付けに割く時間がないくらい忙しいとおしゃられる人もいます。めんどくさいからやらないという方もいます。

さて、私がここで整理整頓について題材に挙げたのには理由があります。私のいる環境で整理整頓を心掛けている人が非常に少なく、使ったら使いっぱなし、ゴミはそのまま放置、自分で工具を管理しないので、使いたいときにすぐ工具が出てこない、そして人の工具を勝手に持って行ってしまうという始末です。私はこのような環境が大嫌いです。一人でも多くにこの整理整頓されていない環境が如何に非効率で、如何に危険か、そして如何に人の時間を奪うか知ってもらいたいからお伝えしています。

このような環境下で仕事をするとき、私は必ず清掃から始めます。足元が散らかってると、脚立を立てるとき踏んでしまいますし、歩くとき躓いてしまいます。私の部材なのか工具なのか区別がつきにくくなります。このような理由から、清掃から仕事を始めるのです。

下の写真を見て、そのまま作業始めればいいじゃん、って思いますか?ちなみに、この写真の場所は倉庫とか物置場とかじゃないです。人が普通に通行する広場です。

私は仕事環境を整然としたものにするとき、以下の3つを心がけています。

1.清掃

2.整理整頓

3.清潔

作業中は工具や部材がどうしても散らかります。散らからないように注意しながら作業をしていては作業が進まないことも確かです。ですから、一つの作業が終わったら清掃を心がけます。そして次の作業工程のために必要な工具を揃えます。使わない工具は所定の場所に置きます。これが整理整頓に当たります。これを繰り返すことで、現場はきれいな状態を保てます。これが清潔に当たります。他人の物を無断でもっていかない限り物は紛失しませんし、部材の在庫も簡単に把握できます。

これをそれぞれが心がけて実行していれば、常に清潔な現場になると思いませんか? というか清潔な環境になります。片付けを躾けられてこなかった人たちには上記の作業が苦痛で仕方ないことだと思います。しかし、現場で仕事している人は立派な大人なので自分自身に規律を課して、自ら現場をきれいにし続けてほしいものです。