皆さん、次の写真を見て何か気が付くことはありますか?すぐにわかる方は立派な電気工事士です。

ケーブルの色がなんか違う… とかではなくて…
では写真を拡大します。

わかりましたか? 圧着するときに被覆も一緒にカシメているということです。これがダメな理由は抵抗が増えて熱が発生します。場合によっては火災の原因になるからです。ですから、これからやり直しをしていきます。
このケーブルの断面積は50㎟ です。R60の電線抱合範囲は42.42~60.57㎟なので、50㎟サイズのケーブルに適合する圧着端子はR60になります。ボルト穴のサイズは8㎟にしたので、R60-8という圧着端子を選びました。

ケーブルが太いので、機械で圧着します。使用する機械は次の写真になります。


圧着端子のサイズがR60なので、圧着工具の押す側と押される側の両方が60であることを確認し、次の写真のようにセットします。

圧着工具と圧着端子のセットする向きに注意してください。上の写真のようにセットします。
最後に仕上り写真になります。

圧着端子とケーブル被覆との隙間は約1mmと端子メーカーが説明しているので、この仕上りで間違いないです。60という刻印が圧着端子にくっきりと現れているのが確認できますが、これが現れなくなったとき、ダイス部分を新しく交換しましょう。